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2003/03/03
vol.20  入国拒否

さて、ビザを持っている人が入国審査官に「入国を拒否する」と言われた場合には、実は選択肢が二つあります。ひとつは、そのまま素直に帰国すること。そしてもう一つは、「入国拒否の決定に不服なので、移民法判事に判断を仰ぎたい。」と、申し立てることです。このように申し立てることで、入国拒否にあっても、取りあえず米国内に入国することができます(もちろん後で裁判所に出頭しなければなりません。)ビザを持っていることの意義は、まさにここにあるのです。ビザを持っていなければ(ビザ免除で入国しようとした場合)、このような申し立てをすることはできません。というよりも、「ビザ免除(VWP)というのは、この申し立てを行う権利を放棄する代わりに、ビザの取得を免除してもらう」ものなのです。つまりビザの免除は、交換条件だったわけです。
弁護士・デビッド・シンデル
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