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2007/05/29
Vol.130   2008年度新規H-1B年間発給枠が上限

既に皆さんの耳にも入ってきているかと思いますが、米国移民局は2007年4月3日(火)、2008年度新規H-1B申請の受付け締め切りを発表しました。移民局は2007年4月2日を正式な締切日と位置づけ、移民局からの報告では4月2日及び翌日の3日に受け付けた書類の中から無作為に書類を選び出すランダムセレクションを4月12日に実施したもようです。そのランダムセレクションに漏れたH-1B申請書については正式に受領されず、申請費用等とともに返送されることになります。また4月4日以降に移民局に届く書類につきましても2008年度発給枠対象外とし、申請を受け付けず、そのまま申請書は返送されます。
それに伴い今回の新規のH-1B申請に間に合わなかった申請者は、現時点では新たにH-1B申請を行うとすれば2009年度(2008年10月1日~2009年9月30日の就労開始)以降ということとなり、H-1B申請は6ヶ月前より可能なことから、その場合早くて2008年4月1日以降の申請となります。
参考までに4月9日時点で、移民局は2日及び3日に約119,193件の新規H-1B申請書を受け取りを確認しました。更に移民局は米国の教育機関で修士号以上を取得した人に対する 2万件の新規H-1B特別追加枠に対し、2日及び3日の両日に約12,989件の新規H-1B申請書を受け取りました。このことから、この修士号特別枠はまだ枠数が残っていることになり、移民局は引き続き、修士号特別枠のケース受付け処理を行うことになっています。しかしこの記事が読まれている頃には、この枠も上限に到達している可能性がありますので、修士号枠での申請を検討中の方は、状況を見極め、迅速な対応をお勧めいたします。
この早い時期での締め切りにより今年もまたH-1Bビザを取得できず、他のビザの可能性を検討するなど正当にアメリカで就労するための解決策を見出さなければならない方も多くでてくることになるでしょう。今回のこの早々の締め切りを受け、米国議会がH-1B上限枠数増の検討を行う方向に進むことを願います。大統領選が近づく今、今後の米国議会の動向には注目したいところです。
更に今年のこのランダムセレクション実施に対する今後の解決を求めるためにも我々個々も今アクションを起こすべきでしょう。4月2日に年間発給数の6万5千件を超える申請が殺到し、今回の審査対象にならなかった人は次の新規H-1Bによる就労まで1年半待たなければなりません。このH-1Bビザの危機に対して米国議会にコメントを寄せましょう。次に紹介するウェブサイトには既に参考の文章が書かれてあり、各自でそれを編集等することで簡単にオンラインでH-1Bビザへの支援策を要望する手紙を米国議会議員へ直接送ることができます。
http://capwiz.com/aila2/issues/alert/?alertid=9589591&type=CO
私たちは皆さんにそこから米国議会に対して手紙を送ることを強く希望します。そうすることで米国議会が事の重要性を認識し、H-1B年間発給枠数の拡大に何かしらの支援策を講じる可能性が出てくるかもしれません。
弁護士 デビッド・シンデル
http://www.swlgpc.com/