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「獅子座は『根拠無き自信』があるんです」
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玉置康子さん
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ブロードウェイミュージカルダンサー、玉置康子さん。現在「42nd Street」でEnsembleの一人として舞台に立つ。
厳しいNYの生活に疲れたときに、ふと見に行ったミュージカルに日本人ダンサーが舞台中央で堂々とパフォーマンスを
している姿に喜びや励みを覚えた日本人は少なくないだろう。今回の「私のキャリアアップ体験談」は見る人に夢や
希望を与える人、ダンス、歌とエンターテイメントのメッカ、ブロードウェイで活躍する玉置さんをご紹介します。
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NY−Broadwayまでの道のり
「宝塚のオーデションは落ちちゃったんですよ」。玉置さんはさっぱりとこう言い切った。これは子供の頃の話。
それから「やはりダンスがしたいから」という思いが募り、ワシントンにいる母親の遠い友人のところへ「3ヶ月だけの滞在」と、
約束を交わして渡米する。それが15歳の時。その3ヶ月の約束は果たされず、彼女は10年以上アメリカにいるわけだが、
そんなきっかけを作ったのは地元のダンスコンテストに優勝したことだった。ワシントンではスタジオに通いながら、
高校の3年間と大学の1年間を過ごした。「しばらくは苦しかったですね。言葉では苦労したし・・・。
あんなに辛くていつも必死だったのに、不思議と日本に帰ろうと思わなかった。やっぱりダンスがあったからかな」と
回想する。そして大学1年のときにAlvin Ailey のオーデションに合格、それから次々にオーデションにチャレンジし、
これまでに「Anything Goes with Chit Rivera」、「A Christmas Carol」、「Will Rogers Follies National Tour」などを
経て、現在NYブロードウェイで「42nd Street」のパフォーマンスをしている。
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「根拠無き自信」の力
「オーデションに落ちるなんて星の数ほどありますよ」という彼女に、落ち込んだりしないのかと尋ねてみと、
「いちいち落ち込んでなんかいられないですよ。とにかく1日たったら忘れちゃいます。それじゃなきゃこの世界で
やっていけないし・・・。それに、獅子座は『根拠無き自信』があるんです!」と、またさっぱりと答えてくれた。
底なしに明るくて、落ち込むという言葉が彼女の中にあるとは微塵も感じられない。しかしそんな彼女にも一年半の
ブランクがあった。それは彼女にとって、ある意味「冬の時代」といえるだろう。腰を痛めて踊れない。
生活費が稼げない。しかし生活費を稼がなくては生きていけない−。そのためにレストランのウェイトレスなど
アルバイトを転々として、アパートのレント代と食費を稼ぐ。そんな日々が続いていたのに「もうほんとに、
挫折すると思ってました」と歯切れよく言い、さわやかな笑顔をみせた。それは「根拠無き自信」などではなく、
「ダンスで生きていく」「まだやっていける」という確固とした自信があったからこそ、苦しい時期を乗り越え
今、笑ってそう語れるのだろう。
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恵まれた「支え」あってこその今
家族や親友達に「ほんっとに恵まれている」からがんばってこれた、と玉置さんは言う。「どんなときでもすぐに電話できる人がいて、
話を聞いてくれる人がいるのは幸せ」。やはり、厳しい競争世界で働く彼女には精神的なストレスや不安が、多く募る時もあるという。
それらマイナスな気持ちを緩和させてくれるのは時には家族の声であったり、友達との一本の電話だったり、自分だけのお気に入りの
空間だったりする。「『焦り』はすぐ人に伝わります。心を休める時や場所を持つことって、誰にとっても大切だと思うんですよね」。
まさに「実力主義社会」で生きているのに自分ひとりでやってきたんだといわない、人の支えを大切にする気持ちが玉置さんの精神的
強さの秘密なのかもしれない。
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